アルザス最小自然派ワイナリー LE PETITE POUCETTE

今回はストラスブールから一番近いであろうアルザスワイン街道の村で、アルザスワイン街道沿いで一番北にあるMarlenheimと言う村にあるLE PETITE POUCETのワインたち。

この村までは、ストラスブールからローカルバスで行くことができる、ストラスブールから一番近い村でもある。

住宅地にあるワイナリー


ここのワイナリー、ワイナリーだとわからなければ行けないような住宅街にあるワイナリーだ。 そして蔵も家の車庫なのだ。 アルザス自然派ワインで現在最小ワイナリーでもある。 なんと、年の生産数は約3000本。それを日本のご家庭にお届け。

 当初、ぶどうを他で購入しながら、ビオワインの生産もしつつ今では自然派ワインのみを生産中。 この機械も、オブジェではなく、実際に使用しているそう。 色々テイステイングさせてもらったのだが、全部樽からで、瓶詰されておらず、まだ出来上がっていないワインばかり。 こちらのワイナリーは畑も小さいため、扱っている品種も多くはない。 


 こちらのワイナリー、今から10年前にワイン生産を始めたそうなのだが、おじいさんの代から兼業農家を営んでおり、自分の家で食べる食材は自分で作るという昔ながらの農家だったそうだ。それから10年前にぶどう畑を引き継ぎ、最初は同じ村にあるネゴシオンと呼ばれるワイナリーにぶどうを提供していたのだが、そこのワインでは自分の所で造られるGTAND CRUのSteinklotzや、オーガニックのぶどうも他のぶどうと一緒にされてワイン生産されることに心を痛め、自らワイン生産をすることにしたと言う。 


元々他の仕事をされていたのだが、会社にお願いして1年間休暇をもらい、ワイン生産学校に通って、それからワイン生産を始めたそうだ。フランスは企業へ1年間の休業申請ができるケースがあることもフランスらしい制度だと思う。これはワイン生産などに限らず、1年間自分の好きな事をするために取れる休暇制度のようなものがある。 ワイナリー訪問は実は3回。せっかくなので、畑の様子などもご紹介しながら、ワイナリーの紹介。 


【1回目訪問】


 今年初めの冬でぶどう畑も少し寂しい風景であったが、雨の中わざわざワイン畑も案内してくれた。こちらのワイナリーは運よくGTANDS CRUの畑も所有している。 こちらは2月のぶどう畑 こちらがワイナリーさん所有の畑。ビオの畑だ。他の場所にもあるのだが、所有畑は0,5ha.(つい先日0,6ha.になったそうだ。※現在2020年12月0.8haに)もちろん、この広さのぶどう畑で生産できるワインは2000~3000本。


他の仕事もされているのでワイン生産だけで生計を立ているわけではないようだ そのすぐ横にはビオでない畑がある。

その違い、お分かりになるだろうか。 不必要と思われる木々が全て削除され、きれいに整えられているのが特徴だ。 


【夏の訪問とテイステイング】 


その後8月の畑を訪問。 枝は切らずこうしてくるくる巻くんだそうだ。 

 オーガニックの畑は草木もそのままにしていることが多い。 こちらピノノワール また、畑を見せてもらうと一歩道を越えればグランクリュ じゃないなど、そう言う違いをはっきり見えるのは面白い。小道を挟んでそんなにも土壌が違うのかとも驚く。


 2009年からワイン生産を始め、それからすぐにビオ申請し、最初は自然派ワインではなかったのだが、徐々に生産を変え、自然派ワインにしたのはここ数年のこと。 まだ生産途中のワインを色々試飲させてもらった。


自然派ワインなので、出来上がりはいつになるかは分からないが、2018年ものと2019年ものが樽に入っていた。 最初のワインはピノグリ のマセラシオン 。所謂オレンジワインだけど、色が綺麗なルビー色だった。これは今年初の生産。 アルザスで一番小さなワイナリーであることもあって、こちらで扱う品種は現在 オクセロワ、ピノグリ、ピノノワールでリースリングやゲヴェルツラミネールなどの畑はないそうだ。

でもその分美味しいオクセロワのワイン生産をしており、顧客もここのワインはオクセロワが美味しいと知ってくるそうだ。通常ピノ・オクセロワやピノ・ブランはクレマン用にも使用されることが多く、あまり知られていない(認知されていない、人気がない…)品種でもあるが、実は美味しいワインもあるので、オクセロワもあなどれない。 こちらのワイナリーは珍しく、あまり有名でない、ピノ・オクセロワのワインが多い。


まだ樽の中の出来上がる前のワインを飲ませてもらって、その後瓶詰めが終わった2017年も飲ませてもらったが、やはり瓶の中の出来上がったワインはかなり美味しかった。 


 こちらのピノ・ノワールは    小さなワイナリーなので、ワインの種類も多くないが、逆にその年ごとに違うワインを生産している。

自然派ワインという事もあり、毎年違うワインが出来上がる。生産方法が同じであれば、ある程度は同じような味わいのワインができるが、毎年ワインが出来上がらないと味も分からない、それも自然派ワインの良い所かもしれない。


以前は 自然派ワイン意外も生産しており、そちらはぶどうも他から買っているものも多少あるそうだ。それでも現在6種のワインの生産しかない。 


オクセロワ

 今回は日本へお送りすることを想定して、新たなテイステイングを在庫確認へ。 そんな中でおいしいなと思うのがオクセロワ。


 オクセロワ2018年は瓶詰め可と言ってもらえたので、まだ世に出ていないのを蔵出しでアルザスよりも、フランスよりも、早く日本で飲める。  

なんだかボジョレーヌーボーのようだが、注文数も少ないため、本来の瓶詰が時間のできた1月になってからと言っていたのだが、数本なら良いよと瓶詰してもらえることに。 オクセロワの特徴はと言われると、通常はクレマンダルザスに使用する本種でもあるので、辛口、すっきり飲みやすいワイン。私のちょっと苦手なあの自然派ワイン独特の香りもなく、本当に洗練された味に仕上がっている。 

オクセロワにしたら、酸味も感じられるが、リースリングほどではなく、脂っこい日本の揚げ物とかにも合うんじゃないかなと言う印象だ。お肉なら鳥のから揚げとか、もしくは魚系、野菜系の味が濃くない方が良いのかもしれない。 


 私が好きなのは、こちらの同じオクセロワでも樽で熟成させたもの。

こちらの方が、白ワインなのに、木の香りというか、燻したような香りがして、ちょっと高級感がある気がする。残念ながら、こちらはまだ未完成。 瓶詰め既に販売されていた2017年もののオクセロワの自然派ワインは、木樽熟成でちょっと甘さを感じるような味もした。

SANS POUR SANS(直訳すると無のため何もしない)ということで全て自然のままの生産方法。これは文字遊びになっており、音声的にサンプールサンとなるのだが、音で聞くとフランス語の100%と同じような発音だ。100%自然派ワインという意味が込められている。樽の中の2018年2019年ものを飲ませてもらってから飲むと、このワインの美味しさが更に分かる。


 自然派ワインは、以前紹介したワイナリーもそうなのだが、意外とこういうアートぽいというか、ワインのラベルやネーミングなど、典型的なアルザスワインとは異なり、こうした遊び心があるワイナリーが多い気がする。 残念ながらこちらは現在(2020年1月)売り切れ…。次回を待っているところ…。 

オクセロワ2019年はあの自然派ワイン独特の香りがして、私は2018年の方が好きだ。こちらもまだ瓶詰はされていないので、今回ご紹介できるワインではないのだが・・・ この先こちらのワインが瓶詰されるのを楽しみにしたい。

そして2020年。まだ若いオクセロワ。このオクセロワは微炭酸を感じ、2019年よりも良いなと思ったが、瓶詰までにはまだまだ先になりそうだ。 


ピノグリ

 そして・・・お勧めのワインはピノグリのマセラシオン。本来白ワインなのに、こうしてみるとピノノワール?と思うほど、いやそれよりもずっと鮮明な綺麗なピンクにもちょっと近い赤色だ。 通常、アルザスではゲヴェルツラミネールのマセㇻシノンが多く、これはオレンジから栗色のワインが多く、いわゆるオレンジワインなのだが、ピノグリのマセラシオンはなんとも綺麗な色に仕上がる。  


正に色的には苺ワインとでも言いたくなるような色合い、そして、香りや味も、苺系、ベリー系の香りが多少し、でも辛口仕上げだ。そして、アルコールが結構強く感じる、見た目は女性的なのに、味的には意外とどっしり、辛口、アルコール強めの男性的ワイン。 (こういう表現は、男女差別になるんだろうか・・・でも通常のイメージと合わせて考えると、そんな感じのワインだ。これはお勧め。)

前回のテイステイングのときとは色が異なり、なぜか今回は綺麗な赤ピンク色で、前回はもっとオレンジ~栗色に近かった。 


 そしてもう1本のピノグリ。 でも1パーセントだけ、ピノノワールが入っているそうで、それがこの色合いを出している。

 自然派ワインは品種の特徴が多少分かりにくいワインに仕上がる事が多く、こちらもピノグリ?とすぐに分かるかどうかというと、ちょっと難しい、ピノグリの割には、オクセロワよりは味もしっかりしているが、ちょっと酸味も感じられる、でもリースリングではない・・・。

こちらもちょっとアルコールが強めに感じるワインだった。 こちらもまだ瓶爪していないので、それも特別12月中に注文した分瓶詰してくれるそう。 


 そして、ピノノワール。 こちらも、まだ若い割にどっしりとした味わいだった。 と言う事で

今回はこちらのワインたち・・・ 


 ●ピノノワール 

●ピノグリ、マセラシオン 

● ニュアンスドピノ、というピノグリ2/3 ピノノワール1/3 の混種 ピノグリの赤ワインのどっしり感というか、フルーティさを感じるような、良いワインに仕上がっている。 

 ●オクセロワ

特別瓶爪してもらって一種(一番左手。) そして、これだけでは種類があまりにも少ないので、


自然派以外のビオワイン3種

自然派ワイン生産の前に作っていた シルヴァネール 2015 

●最初のころの生産ワイン リースリング 2018 

●ゲヴェルツラミネール 2016 も追加して、種類は8種。 (※一番右はちょっと別のワインなので、こちらは今回のワインではない。) 


今回のラインアップ


 オーガニックワイン 

Sylvaner 1

 Riesling 1 

Gewurztraminer 1


 自然派ワイン

 Auxerrois 1er passage 2018 2 

Les nuance de Pinot 2017 1 

Pinot gris nature 2018 2 

PInot gris Maceration 2019 2 

Pinot Noir 1


 お値段的にも全体的にまだ手頃なので、日本にもお送りしやすいワインで、もちろお味も自然派ワイン独特の香りもなく、洗礼された、美味しい自然派ワイン。そして何と言ってもこの生産量。かなりレアでお勧めの自然派ワインだ。


まだ日本に入っていないので、ぜひ飲んで感想を教えてもらいたいと思うワイン。 実は自然派ワイン生産の前に、一度北海道のインポーターさんへ日本にも輸出したことがあるのだが、こちらの自然派ワインは日本未入荷。


今後日本に入ると良いなと思うワイナリーの一つ。  


【ワイナリーさん訪問小ネタ】 実はこちらのワイナリーさんは以前自然派ワインのイベントでお会いしており、前から行きたかったワイナリーだったのだが、一度約束をしながら行けず、それからしばらく時間が経ってしまった。


 最初の訪問の際は実はほぼ思いつきである朝に連絡して「今日行けますか?」と聞いたら「午後なら大丈夫。」とその日の午後に訪れたワイナリーだ。 

そんな急なアポイントにも関わらす、畑も見せてもらい、樽からまだ作り途中のワインを飲ませて頂き、色々教えてもらいながら、やはり2時間以上の滞在をさせてもらい、あっという間にバスの時間になってしまった。そしてそんなに遠くないのにわざわざバス停まで車で送ってくれた。 二回目の夏の訪問の際は事前に連絡をし、畑も改めて見せてもらい、冬と夏の畑の違いも見ることができた。冬の畑に訪れることもなかなかないので良い機会だったかもしれない。  



アルザスワインをワイナリーから直接ご自宅へ

★コンセプトはアルザスから日本に入っていないワインを直接お届け。 


インポーターでないので直接お届けするのに12本で3万円くらいかかってしまうがそれでも日本で飲めないワイン、そして、日本でグランクリュなどを購入すると5000円ほどするので、こちらのワインはワインの料金、郵送、TAXなど全て込で予算1本5000円で収められるよう、12本で6万円でお届け。 

(税金などにより多少料金の変更あり)

お申込み方法


①必要事項 漢字とローマ字で お名前 住所 電話番号 メールアドレス をメールでお送り下さい。 (既にお送り頂いている場合はOKです

) ②半額の3万円を下記日本の銀行口座に事前振り込み頂き ➡こちらからも確認しますが、お支払い後お知らせ頂けると嬉しいです。 

➂入金確認後、フランスでワイン購入となります。 ➃ワインをパリのクロネコヤマトに送り、その後受取人払いでワインを郵送 (クール便もあるので、そちらをご希望の場合は追加料金で可能。) ➡クロネコヤマトの着払いでお送りするので、日本語対応もしています。 


★購入、輸入代行をしているだけですので、ワイナリーからワイン郵送後の返金日本へワイン到着後の返品、返金、商品の取り換えなどは現在受付ておりませんのでご了承下さい。 詳細はこちら 欧州ヤマト運輸株式会社|ワインダイレクト|個人のお客様 www.yamatoeurope.com 


メールアドレス
Coquelicots68240@gmail,com
申し込みの詳細やワイナリーの写真付き詳細をお送りします。


Coquelicotsアルザスワイン エージェント

アルザスワインに特化したマーケティング、PRエージェント ★フランス、アルザスより、アルザスワイン情報、BTOB用ワイナリーツアーコーデイネート Alsace wine Marketing/PR

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